社団法人 北九州中小企業経営者協会(中経協)

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会長対談「この人と語る」

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北九州で活躍されているゲストの方々をお招きし、最新のビジネス動向や北九州の現状、これからについて等、様々な話題を語っていただく会長対談連載シリーズです。
 
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「北九州市から発信する、中小企業の未来像」

(社)北九州中小企業経営者協会は、発足し今年20周年を迎えます。
今回は、当協会の住田会長、伊井田副会長、加治副会長の三者対談とし、 これからの時代を生き抜く中小企業としての基本姿勢などについて 語っていただきました。
 
住田会長
住田会長:
今回の三者対談は、20周年記念企画ということで、われわれ中小企業の姿勢や北九州に本拠地を置くことの意義について、おおいに語り合いたいと思います。

伊井田副会長:
経済がグローバル化する中、業種を問わず広い視野を持つ必要があると考えます。北橋市長も地域の未来を築く成長産業の育成をあげておられる。そういう意味で、よいテーマですね。

住田会長:
お二方とも北九州を代表する企業のオーナーの方々ですが、企業の成長において大切なこととは、何でしょうか。

伊井田副会長:
やはり基本は「人」でしょう。会社の経営理念をどれだけの社員が己の旨として日々の業務を行っているか、また会社の目標に向かって一丸となって取り組んでいるかということが大事なのではないかと思います。

加治副会長
加治副会長:
当社は現在約4000名の社員がおります。よく『ハローデイさんの店舗はディスプレイが楽しいですね』と言われます。もちろん、お客様が楽しみながらお買い物をしていただける雰囲気づくりは大切なのですが、もともとは社員が楽しく働ける職場づくりから始まっております。社員が生き生きと働いている店舗は、お越しくださったお客様も気持ちよくお買い物をしていただけると考えるからです。

伊井田副会長:
加治さんは、新入社員研修を担当していると伺いました。特にどのような点にこだわって、研修に取り組まれていますか。

加治副会長:
感謝の心です。これは、私の経験が根底にあります。業績が苦しく、会社の建て直しに必死になっていた当時、ある方から『うまくいかないのはあれが悪いこれが悪い、と言って指をさす自分の指を見てごらん。1本の指は相手に向いているが、残りの3本は自分をさしている。これは自分には悪いところが相手の3倍ある、と神様が教えてくださっている。甘えるんじゃない。』とたしなめられました。その言葉は生涯忘れることのできないものとなり、日々会社を運営していけるのは、社員のお陰、お取引先様のお陰、そしてお客様のお陰と心に深く刻んでおります。そのことから、周りの方々に支えられている感謝の気持ちを、常に心に留めることがいかに大切であるかを、社員と語り合っています。

伊井田副会長
伊井田副会長:
経営者の理念を、社員に対して如何に伝えていくかということは大変難しいことです。しかしそのように実践し、それが社員に浸透しているというのは、とてもすばらしいですね。経営者の理念を共有していくことは、己の実体験から発した言葉によってのみ伝わるということでしょうか。
ところで近年、地域格差の問題がマスコミに度々取り上げられています。グローバル化が急速に進む中、北九州市に本拠地を置く経営者として、これからの時代をいかに生き抜いていくべきでしょうか。

住田会長:
これまでは、世の中の流れに沿って経営してきた時代だったと言えます。しかし、これからは真に自立した経営者でなければ生き残れないのではないでしょうか。景気が悪いのは政治の問題だと批判したり、行政が何かしてくれることを期待するだけでは、自立した経営者とは言えないと思います。これからは、自分の会社の方向性を見定め、活性化させていく上で、環境配慮を含めた地域との積極的な関わりを推し量れる経営者が求められるでしょう。既定概念にとらわれることなく、あらゆる声やチャンスに耳を傾け、責任ある判断を実行できる経営者でなければならないと思います。

伊井田副会長:
そうですね。そのためには、何事も柔軟に受け入れることのできるしなやかさを身に付けておくことが大切だと思います。

住田会長:
このまちを次世代に引き継ぐ責任の一端を、われわれ中小企業の経営者は担っているのです。
 
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